ホーム蕎麦>幌加内町農協そば部会による取り組み事例





 ■ 栽培技術の標準化と大規模機械化条播栽培で増収を実現

 ■ 適期収穫と一元集荷・三段階乾燥で食味と風味向上をめざす 
 

1.部会の概要
 昭和62年度にそば部会を設立し、生産の組織化と生産性の向上に努めてきた。また、この年から契約栽培が始まり、価格も安定したことからそば生産は重要な位置づけとなった。

(平成11年度 そば部会構成員191戸)

集団の組織図
(1) 部会の主な活動
<1> 良食味・良品質生産・全量農協出荷の推進
<2> コントラクターとコンバイン収穫作業受委託調整
<3> そば生産技術向上の活動(講習会・研修会の開催、現地ほ場視察・調査、多収穫共励会、栽培アンケート調査、試験展示ほ設置など)
<4> 製粉業界・ユーザー訪問
生産の組織化による統一した品質管理と、共販体制の推進を図る。これらの活動は、幌加内町そばの生産評価を高め、平成7年度には全国そば生産優良地区表彰事業で、集団部門の農林水産大臣賞を受賞している。
  
(2) そば付加価値研究会    
 平成11年には、町・町農業研究センター・普及センター・JA・部会等からなる「付加価値研究会」を立ち上げた。幌加内産そばの付加価値を高めるため、そばに関する各種試験を実施している。
2.栽培技術上の工夫
(1) 排水対策の徹底

付加価値研究会による試験調査活動
 水田農業確立事業や暗渠補助事業などによる暗渠、 サブソイラによる心土破砕を計画的に実施している。
 また、プラウ耕による深耕で、耕盤破砕による透水性の改善を実施している。
(2) は種期・は種法・施肥量などの改善
 以前は経験に基づく多様な方法が実施されていた が、食味と良品質・安定生産のために試験展示ほを 設置するなど、栽培技術の改善を図ってきた。
<1> は種期は従来よりも早まり、ほぼ6月下旬までに終わり、収量増が図られた。
<2> 散播から総合は種機による条播栽培を推進し、これらに伴うは種量、施肥量の検討を進めた。栽培講習会や現地青空教室、および営農懇談会などで技術の改善・浸透を図り、品質の良いそばの生産をめざし取り組んでいる。
(3) 作付体系と地力維持
 田畑輪換により、畑地雑草の耕種的防除ができ、そばの生育条件が改善され千粒重・収量の向上が図られる。尚、そば単作作付は、酪農家との交換耕作も実施されている。
水田・畑別作付体系例
地目
作 付 体 系 (前 作 ・ 後 作)
水田
<1> 水稲-そば-水稲(2〜4年田畑輪換)
<2> 水稲-そば-秋まき小麦-水稲(4〜5年輪作)
<3> そば単作作付
<1> 秋まき小麦-そば-小豆-ばれいしょ(4〜5年輪作)
<2> てんさい-そば(交互4〜5年作)
<3> 牧草-そば(交互5〜6年作)
<4> そば単作作付
3.品質改良の啓蒙推進
 農家ごとに異なる乾燥と調整では、均一な品質を得るのが難しく、一元的な集荷を行っている。気象条件の変動があっても徹底した調整で屑粒の多量除去をし、高品質そばを生産する必要性を各部会員に啓蒙している。また、製粉業界やユーザーとの研修懇談会を活発にすることで、産地として信頼されるために課題の把握に努めている。今後、土地整理台帳を作成して、アピール材料として生かしていくことが期待される。
4.乾燥調整施設による高品質そば生産
(1) コンバインでの適期収穫
部会による生育診断風景
 適期収穫を進めるため、そば部会や各関係機関でほ場を巡回し、コントラクターと協議しながら収穫順や収穫日を決定している。従来は乾燥調整施設への受け入れ日数が45日にも渡り、適期収穫が困難な状態であったが。個人乾燥を解消し施設処理能力を向上させることにより適期内での全品均一な乾燥調整が可能となった。
(2) 粗選機、石抜き機、粒選別機、比重選別機による調製
 実需者ニーズにいち早く対応すべく粗選機を導入し、受け入れ時における茎葉などの夾雑物や、雑草の種子を除去している。更に粒形の均一化と石礫除去の徹底を図っている。
(3) 三段乾燥による風味の維持
● 一 次乾燥 : 受け入れ後水分25%から21%に乾燥し貯留ビンへ堆積する。
● 二 次乾燥 : 水分21%の原料を貯留ビンで2日間かけて2.5%乾燥させる。
● 仕上げ乾燥 : 水分18.5%になった原料を連続流下式乾燥機で15.5%に仕上げる。 
 なお、通風温度は20〜25℃とし、風味を損なわないために自然乾燥に近づくよう厳重な注意を払っている。
5.加工・販売の工夫
(1) 玄そば以外の取り組み
風味を維持する石臼製粉機
 幌加内町そば生産公社(第三セクター)、JA直営の製粉・製麺工場で生産される製品開発や販売にも関わりを持っている。現在、そば生産公社からは、特産の乾麺(5・5そば)、笹そば、半生そばなどを生産する一方で、道内各地のユーザーの要望に応じたそば麺を生産・販売している。
(2) 「幌加内町そば祭り」への積極的参加
 平成6年より開催されている「幌加内町そば祭り」の企画運営に積極的に参加し、中心的な役割を担っている。そば祭りは、生産規模日本一を誇る地域のビックなイベントとしてすっかり定着している。

そば祭り会場には道内外から大勢の人達が訪れた

そば祭りポスター

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